ボーカロイド用パソコンのスペックについて考える

ここでは、ボカロPになりたいあなたへ、ボーカロイドを運用する為に必要なパソコンのスペックについてご紹介します。ボーカロイドの動作環境は、最近のVSTi/VSTエフェクトの比べればあまり高くなく、Core 2 Duo以上のCPU、2GB以上のメモリ、50GB以上(実際にはOSなどその他ソフトウェアの容量も必要)のスペックを有していれば、最低動作環境を満たします。

下記では、それに加えてDAWや主要VSTiの動作環境なども交えつつ、快適にボーカロイドを扱う為のパソコンスペックについて考えて見ます。

Contents

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はじめに

DTMユーザーの中でも特に多くの方に人気があるボーカロイド。もし、あなたがボカロPになるためにパソコンを購入するとしたら?

ここでは、主要ボーカロイドソフトの動作環境を提示し、そこから必要なパソコンのスペックをご紹介します。

ボーカロイドを扱うために考慮すべきこと

まず、DTMパソコンでボーカロイドを扱うに当たって、以下3点を考慮する必要があります。

  1. ボーカロイドそのものの動作環境
  2. ボーカロイドを運用するDAWの動作環境
  3. ボーカロイドと同時に利用する音源/エフェクトの動作環境

ので、それぞれ調べてみました。

ボーカロイドそのものの最低動作環境

あなたのパソコンでボーカロイドを扱う為に、ボーカロイドそのものの動作環境を満たす必要があります。下記は代表的なソフトウェアの最小動作環境をまとめたものです。Windowsのみを掲載します。

ソフトウェア名 販売元 動作環境
初音ミク V3 CRYPTON
  • CPU:Intel Core 2 Duo 1.8GHz 以上
  • メモリ:2GB以上
  • ハードディスク容量:18GB以上
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ
  • その他:OpenGL 3.0以上に対応したグラフィックボードを推奨
鏡音リン・レン act2 CRYPTON
  • CPU:Pentium4 2GHz / Athlon XP 2000+ 以上
  • メモリ:512MB以上(1GB以上を推奨)以上
  • ハードディスク容量:記述なし
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ
MEIKO V3 CRYPTON
  • CPU:Intel Core 2 Duo 1.8GHz 以上
  • メモリ:2GB以上
  • ハードディスク容量:25GB以上
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ
  • その他:OpenGL 3.0以上に対応したグラフィックボードを推奨
Megpoid Native INTERNET
  • CPU:Celeron Dual Core 2.1GHz以上
  • メモリ:1GB以上
  • ハードディスク容量:900MB+400MB以上
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ
がくっぽいど COMPLETE INTERNET
  • CPU:Celeron Dual Core 2.1GHz以上
  • メモリ:1GB以上
  • ハードディスク容量:200MB以上+全ライブラリインストール時には6GB以上
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ
東北ずん子 AHS
  • CPU:Celeron Dual Core 2.1GHz以上
  • メモリ:1GB以上
  • ハードディスク容量:1.2GB以上の空き容量
  • ドライブ:DVD-ROMドライブ

※筆者調べ。動作環境は2014年11月19日現在。

以上のリストから割り出した平均的な環境をボーカロイドの最低動作環境と考えます。それが下記になります。

  • Windows OS
  • CPU Core 2 Duo 以上
  • RAM 2GB以上
  • HDD 50GB以上(実際にはOSなどその他ソフトウェアの容量も必要)
  • DVD ドライブ
  • VGA オンボード(初音ミク V3ではグラフィックボードも推奨)

あなたのパソコンが上記以上のスペックを持っていれば、ボーカロイドの最低動作環境は満たしています。また、このすっぺっくは、安価なノートパソコンの一部では運用が難しいかもしれませんが、2014年現在販売されているデスクトップパソコンの大半はクリアしています。ので、これからパソコンを購入される際には、それほどスペックを考えずに購入されても大丈夫です。

ボーカロイドを運用するDAWの最低動作環境

次にボーカロイドを運用する為のDAWの動作環境について紹介します。

DAWの最低動作環境については、およそ2GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのメモリ、そして20GB以上のHDD容量が最低動作環境になります。

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この環境は、ボーカロイドの最低動作環境とほとんど同じです。

ボーカロイドと同時に利用する音源/エフェクトの動作環境

最後に、ボーカロイドやDAWと併用するVST音源/エフェクトの動作環境について紹介します。

こちらについては、ソフト間での差が大きいので、あなたがお使い(もしくは使ってみたい)のソフトに大きく依存します。ただ、代表的な例として、DTMパソコン購入時に考慮したい有名VSTiの動作環境にいくつかご紹介しています。

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もし、あなたがNative Instruments社のKompleteやEastWest社の音源を使うのでしたら、特にHDD容量の多いパソコンが必要になります。一方、Prophet-VやSytrusのようなバーチャルアナログシンセメインでしたら、HDD容量よりもCPUの性能を気にしたほうが良いと思います。また、Synth1のような、主にフリーのVST音源/エフェクトを多用されるのであれば、DAWやボーカロイドの動作環境を気にかけたほうが良いと思います。

快適にボーカロイドを扱うためにはどの程度のスペックが必要か

最後の、ボーカロイドを快適に扱う為の環境について提案します。筆者は、このDTMパソコン関連記事を通じて「Core i5 or i7 3GHz以上、8GB以上メモリ、そして1TBのHDDが2台以上」という環境をおすすめしております。この環境は、ボーカロイドとその他多数の音源/エフェクトを併用し、最新のDAWを利用していても満足に動作する環境であると筆者は考えます。

上記スペックは予算オーバー・・・だとしても、少なくとも下記のスペックを持つパソコンを入手すれば、あなたがボカロPになれます。

  • Windows OS(64bit)
  • CPU Core i3 3GHz以上
  • RAM 4GB
  • HDD 500GB
  • DVD ドライブ
  • VGA オンボード(初音ミク V3ではグラフィックボードも推奨)

このスペックでは少しメモリとハードディスク容量が少ないため、いろいろソフトを使いこもうとすると苦しい状況も出てくるかもしれません。

まとめ

ボーカロイドの動作環境から、必要なパソコンのスペックをご紹介いたしました。最近販売しているデスクトップパソコンなら、ボーカロイドの最低動作環境を超える性能を有しています。ので、同時に使用予定のDAW、音源などのスペックも考慮し、最終的に最も高い動作環境を要求するものにあわせてパソコンを購入されるのが良いと思います。

なお、筆者お勧めのパソコンはBTOメーカーTSUKUMOが販売するAeroSlimです。筆者はボカロPとしては活動していませんが、AeroSlimを使って楽曲作成を行い、CD販売なども行っております。もし、パソコン買い替えが目的で本ページをご覧でしたら、是非TSUKUMOのパソコンもチェックしてみてください。

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