DTMパソコンでMicrosoft Officeは使えるの?

DTM用途として購入したパソコン。もし、音楽制作以外に、WordやExcelなどMSオフィスなども使用したくなったら?そこで、本ページではDTMパソコンでMicrosoft Officeなどのオフィス向けソフトウェア群(オフィススイート)を使えるのかをご紹介します。

一般的に、オフィススイートやそれに付随するソフトやプリンターなどは、DTMに必要な環境に比べると遥かに低スペックな環境で動作します。本コラムでは、およそ2GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのメモリ、そして20GB以上のHDD容量をDTMに最低限必須な環境と定義していますが、この環境以上のパソコンならオフィススイートの動作にはまず問題がありません。

Contents

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はじめに

DTM用途として購入したパソコン。もし、音楽制作以外に、WordやExcelなどMSオフィスなども使用したくなったら?

そこで、ここではDTM用途以外の用途にDTMパソコンを利用することを想定し、WordやExcelなどMSオフィスなどの動作環境などもご紹介します。

最初に結論を書いてしまうと、DTM用途に組んだハイスペックPCなら、WordやExcelなどMSオフィスなどの動作環境を気にする必要はありません。

Word?Excel?MSオフィスって何?

まず、このページをご覧の方で、WordやExcelをご存知ない方のために、Microsoft Officeをご紹介します。

Microsoft社が販売する文書作成ソフトや表計算ソフトなど、一連のオフィス業務に必要なパッケージがMicrosoft Officeです。文書作成ソフトがWord、表計算ソフトがExcel、プレゼンテーション用ソフトがPowerpoint、メーリングソフトがOutlookと、様々な種類があります。

大学におけるレポート作成や、科学計算、就職後の業務において欠かすことのできないソフトです。例えパソコンに不慣れだったとしても、必ずどこかで使うor学ぶ機会のあるソフトです。

筆者も最初にパソコンを購入したきっかけが、大学でのレポート作成のためにMicrosoft Officeを利用する目的でした。

最新のMicrosoft Officeの動作環境は?

Microsoft Officeは数年ごとに新製品が販売されています。2014年12月現在で最新のオフィススイートであるMicrosoft Office 2013の動作環境は以下のようになっています。

  • Windows 7以上(32・64bit)
  • CPU SSE2対応1GHz以上
  • RAM 1GB(32bit)2GB(64bit)
  • HDD 3GB
  • その他インターネットアクセス環境

この環境は、当コラムで紹介しているおよそ2GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのメモリ、そして20GB以上のHDD容量というDTMに最低限必要な動作環境以下の要求スペックです。ですので、もしあなたがDTM用途にi5やi7クラスのBTOパソコンを購入されるのでしたら、Microsoft Officeはほぼ問題なく動作すると考えていただいて大丈夫です。

なお、SSE2は2000年のPentium 4で初めて使用された技術です。最近のCPUははるかに上位の命令セットをサポートしていますので、こちらも気にする必要はありません。

じゃあ、Kingsoft Officeは?

Kingsoft OfficeはMicrosoft Officeと互換性のあるオフィススイートで、Microsoft Officeより廉価なのが特徴です。互換性の高さを謳いますが、100%の互換性はサポートされません。

Kingsoft Officeシリーズ最新である2013の動作環境は以下の通りです。

  • Windows XP以上(32・64bit)
  • CPU 1GHz以上
  • RAM 1GB
  • HDD 200MB
  • その他インターネットアクセス環境

この環境は、やはり本コラムで触れているDTMの最低動作環境以下の要求スペックです。ですから、Coreシリーズを登載したDTMパソコンでは問題なく動くと考えられます。

なお、本コラムの主題を外れますが、オフィススイートは可能な限りMicrosoft Officeを選択するのが良いと思います。大学や企業でのオフィススイートはMicrosoft Officeが用意されるのが通常ですから、早いうちからMicrosoft Officeに慣れるのと、不要な互換性のトラブルを避けるためです。

じゃあDTMパソコンでプリンターは使えるの?

Microsoft Officeを利用される方が、高確率で同時に利用されるのはプリンターです。例えば、Wordで作成した文書を印刷するためにはプリンターは必須です。ただ、当サイトの趣旨は、DTM用途のパソコン選定に関する情報を提供することですから、プリンターの善し悪しについては議論しません。ここでは価格.comで売れ筋商品となっているCANON PIXUS MG7530を例に、DTMパソコンでプリンターを使用できるかをご紹介します。

実は、CANON PIXUS MG7530の動作環境を見つけることはできませんでした。その代わりCANON PIXUS MG7530の付属ソフトウェアとして利用可能なソフトウェア「My Image Garden」に使われている.netframework4という、Microsoft社のコンポーネントの動作環境をご紹介します。

この.netframework4というこのコンポ-ネントの動作環境は、

  • Windows XP SP3以上(32・64bit)
  • CPU Pentium 1GHz以上
  • RAM 512MB
  • HDD 850MB(32bit)、2GB(64bit)

です。ので、おおよそ「My Image Garden」やCANON PIXUS MG7530の動作環境もこれに準じる程度と予想できます。.netframework4はソフトの一部ですから、その他のソフトの動作を考慮すると、表記よりは少しだけ高い環境が必要です。ただ、それでもDTMに必要な環境よりは低いです。満足にDTMができる環境なら、このソフトウェアは問題なく動作すると考えられます。

まとめ

以上のように、Micorsoft Officeなどの一般的なオフィススイートやプリンターに必要な動作環境は、DTMをするために必要な最低限の環境よりも低い環境になっています。そのため、DTM用途に最新のBTOパソコンを購入されれば、その環境ではWordやExcelは動作すると考えていただいて間違いありません。

言い換えれば、Micorsoft Officeがかろうじて動作しているようなパソコンでは、DTMは厳しいということが言えます。また、上記で紹介したソフトは、いずれも他のソフトと同時に利用することが多いと思います。そのため、実際には上記以上の環境でも動作が厳しい場合もあります。Micorsoft Officeの動作がもたつくような年代物のパソコンは、DTMも厳しいと考えられますので、買い替えを検討されても良いと思います。

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