DTM用パソコンの選び方では、DTMパソコンとしてBTOパソコンをお勧めしています。が、国内主要メーカーが販売するパソコンからDTMパソコンを選びたい方もいらっしゃるはず。そこで本ページでは、ケーズデンキオンラインショップで販売するパソコンのうち、DTM用に適したパソコンをピックアップしてみました。
モニター一体型になりますが、NEC VALUESTAR Nシリーズは性能も高く、ライトユーザーがDTMに使う分に問題がないと思います。もし、BTOメーカーが販売するパソコンでもかまわないのでしたら、マウスコンピュータ製のKSシリーズ デスクトップ(G-Tune) KS-DI479G75A1がお勧めです。ゲーム用途にも使えます。
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はじめに
DTM用途のパソコンについて、DTM用パソコンの選び方でのベストバイはBTOパソコンを購入することです。その理由は、安価でハイスペックで実用的だからです。そのため、本サイトの一押しは、ツクモのBTOパソコン「Aeroslim」をDTM用途に使ってみてでご紹介しているTSUKUMOのBTOパソコンです。
しかし、「どうしてもBTOはイヤ!絶対にいやあああああ!!」という方も、中にはいらっしゃるかも。というわけで、このページでは、「富士通やNECなど、もしも主要国内メーカーが販売するデスクトップパソコンから、DTM用途のパソコンを買うならば」というテーマで考えてみます。
今回は2014年12月5日現在でケーズデンキオンラインショップで扱っているデスクトップパソコンのうち、DTMに使えそうなもの(ちょっとネタ的なのも含む)を選択してみました。実機を有していないため、外面上での判断になりますが、参考になりましたら幸いです。
なお、本コーナーではお勧めしていないモニター一体型のパソコンを選択していますが、それしか選択肢が無いので、ご容赦ください。実機はおそらくケーズデンキの店頭でも確認できるはずです。
NEC Mate PC-MJ27ELVZ1BSH
ビジネス用途のパソコンでモニター分離型です。
- Windows 7(32bit)※Windows8.1Pro64ビット版再セットアップ用媒体付属
- CPU Celeron G1620
- RAM 2GB
- HDD 250GB
- DVD ドライブ
- VGA オンボード
- Microsoft Office Personal 2013
古い環境との互換性が考慮されて32bit Windowsがインストールされているものと思われます。Microsoft Office Personal 2013プリインストールの為、基本はWordやExcel用途になります。フリーのDAWやVSTで音を鳴らして遊ぶ分には十分なスペックですが、DTMをメイン用途とするパソコンとして選ぶのは厳しいです。Studio One Freeなどで遊ぶぐらいになると思います。
選んだ理由は、価格が86,800円と10万を切る安さというだけです。安価さと低スペックさを生かして、このパソコンでどこまで出来るか、という検証に興味が沸いてしまいました。
NEC VALUESTAR N PC-VN770TSB-KS
モニター一体型のパソコンです。
- Windows 8.1(64bit)
- CPU Core i7-4710MQ
- RAM 8GB
- HDD 3TB
- DVD/BD ドライブ
- VGA オンボード
- Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス
モニター一体型のパソコンでは、2014年12月現在で最高スペックに近い性能を持っています。CPUのCore i7-4710MQはノートパソコン向けのモバイルCPUで、最大3.5GHzという高いクロック周波数と消費電力の低さが特徴です。十分なメモリと3TBのハードディスク容量がありますので、DTMを軽く嗜む分には十分な性能を持つと考えられます。ただ、グラフィックは最低限レベルですので、最新のゲームは無理です。
Office Home & Business Premiumが付属しますので、日々のレポート作成やプレゼン資料作成も問題ありません。その他、付属ソフト数は約38種類もありますので、家族みんなでパソコンを使う、という方に最適です。
ブラックとホワイトとレッドの3種類があります。リビングに設置し、普段はテレビとして試聴するのも良いと思います。
なお、同等の構成で東芝からdynabook REGZA PC D81という機種も出ています。こちらのほうは20万円超と値段が高めです。
マウスコンピュータ KSシリーズ デスクトップ(G-Tune) KS-DI479G75A1
著名メーカーから2台紹介しましたので、BTO寄りのパソコンを紹介します。マウスコンピュータ製のデスクトップ機で、安価ながらハイスペックな1台です。
- Windows 8.1(64bit)
- CPU Core i7-4790
- RAM 8GB
- HDD 2TB
- DVD ドライブ
- NVIDIA GeForce GTX750
- Office なし
マウスコンピュータ?台湾か中国のメーカー?と思われるかもしれませんが、実はBTOパソコンを販売する日本国内メーカーです。本モデルも、本来はBTOパソコンですが、そのパッケージ品を店頭で購入できるようになっています(ヤマダ電機でフロンティアやTSUKUMOのBTOパソコンを購入できるのと同じです)。
そもそも、G-TuneはマウスコンピュータのゲームPC・ゲーミングパソコンブランドとして販売されており、本機もその流れを組みます。本機に搭載されたNVIDIA GeForce GTX750は2014年冬に発表されたミドルレンジのGPUです。同GPUのベンチマークは、ネット上のあちこちで見ることが出来ます。
GPU以外の性能についても、DTM用パソコンの選び方のあちこちでご紹介している推奨スペックをクリアしている構成です。そのため、DTMとゲームをメイン用途として購入しても、十分使っていけると考えられます。
なお、在庫は「お取り寄せ」表記になっていますが、BTOの性質上、発注後に製造されて出荷されるものと思われます。
まとめ
以上、3機種を選択してみました。それぞれを比較すると下記のようになります。
商品名 | NEC Mate PC-MJ27ELVZ1BSH |
NEC VALUESTAR N PC-VN770TSB-KS |
マウスコンピュータ KS-DI479G75A1 |
CPU | Celeron G1620 | Core i7-4710MQ | Core i7-4790 |
メモリ | 2GB | 8GB | 8GB |
HDD | 250GB | 3TB | 2TB |
GPU | オンボード | オンボード | NVIDIA GeForce GTX750 |
OS | Windows 7 (32bit) | Windows 8.1 (64bit) | Windows 8.1 (64bit) |
MSオフィス | Microsoft Office Personal 2013 | Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービス |
なし |
価格 | 86,800円 | 184,800円 | 119,800円 |
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※リンク先は当サイトを離れます。2014年12月5日現在で税抜価格です。
この中で筆者が本気でDTM用途に買うならば、マウスコンピュータKS-DI479G75A1です。BTOパソコンに毛嫌いは無いが、パーツ選択は難しいという方には良い選択肢だと思います。
一方、DTMを楽しみつつ、日常生活の中にパソコンを据えたいのであれば、NEC VALUESTAR Nがお勧めです。インテリア性もあり、オフィスを含む付属ソフトも多くありますので、パソコン初心者の方に最適です。少々値がはりますが性能は高めですので、趣味でDTM用途に使い込むことも可能です。
NEC Mate PC-MJ27ELVZ1BSHは他2機種よりスペックが劣るので、「このスペックでどこまで出来るか」というネタにしたいところです。純粋にDTMを楽しみたい方にはお勧めしません。
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