DTMパソコンとして、ノートパソコンを購入するかデスクトップパソコンを購入するかでお悩みですか?の方に、それぞれの特徴を踏まえ、ノートパソコンとデスクトップパソコンそれぞれのメリットデメリットを紹介したいと思います。なお、タブレットを選択するメリットとデメリットについても触れたいと思います。
おおよその結論は下記のようになります。
機動性を求めるなら…:タブレット > ノートパソコン > デスクトップ
パフォーマンスを求めるなら…:タブレット < ノートパソコン < デスクトップ
ソフトの充実度合いを求めるなら…:タブレット < ノートパソコン = デスクトップ
Contents
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はじめに
このページをご覧ということは、DTMパソコンとして、ノートパソコンを購入するかデスクトップパソコンを購入するかでお悩みですか?
このページでは、それぞれの特徴を踏まえ、ノートパソコンとデスクトップパソコンそれぞれのメリットデメリットを紹介したいと思います。なお、補足的にタブレットを選択するメリットとデメリットについても触れたいと思います。
DTMパソコンにノートパソコンを選択するメリットとは
DTMパソコンにノートパソコンを中核にするメリットは、以下のような内容があります。
- どこでも使える!高い機動性
- 省電力で場所を取らない
基本的には、持ち運び可能という機動力が最大のメリットです。例えば、○ターバックスあたりでヘッドフォンをしながら作曲が出来るという、ノマド的なDTMライフがすごせます。
あなたがプロの作曲家を目指しているのでしたら、スタジオなどで曲を編集する機会も多々あると思います。そのような時にもやはり強みを発揮するのがノートパソコンです。もしくは、大学の授業と併用で使用されるパソコンでしたら、気になる子にクールな作曲画面見せたりできますね。
また、一般にノートパソコンはデスクトップパソコンより省電力で済む特徴があります。電気代などを気にされるのでしたら、微々たる差ですが、ノートパソコンを選ぶ利点があります。
DTMパソコンにノートパソコンを選択するデメリットとは
DTMパソコンにノートパソコンを中核にした際のデメリットは、以下のような内容があります。
- パフォーマンスが劣る
- モニターの狭さ
- 故障時に修理しにくい(パソコン中級者以上)
ノートパソコンは発熱量などに制限があるため、デスクトップパソコンよりも性能の低いCPUが使われます。加えて、メモリやHDDの拡張性もデスクトップパソコンのほうが上です。そのため、様々な音源やエフェクトを詰め込んで使い込む、というスタイルでは、パフォーマンスが追いつかない可能性があります。
また、機種によってはモニターの狭さ(解像度)が問題になります。標準的なノートパソコンでは、1366×768という画面解像度が使用されますが、これは非常に狭いです。ソフトシンセやミキサーのスライダーを調整するために、わざわざ画面をスクロールさせるなど、ちょっと手間が増えます。
機種にもよりますが、トラブル発生時に自分で直すことができず、メーカーに返送しなければいけない場合があります。ただし、簡単にパーツを取り外せるノートパソコンもありますので、これは機種依存です。
DTMパソコンにデスクトップパソコンを選択するメリットとは
DTMパソコンにデスクトップパソコンを中核にするメリットは、以下のような内容があります。
- 高いパフォーマンス
- 高い拡張性
- 故障時に対処しやすい(パソコン中級者以上)
デスクトップパソコン最大の特徴は、高いパフォーマンスを発揮できることです。高いクロック周波数のCPUや大容量のHDDなどは、デスクトップパソコンの特権です。そのため、様々なソフトシンセやエフェクトを使い込む場合に、デスクトップパソコンが最適です。USBコネクタの数や、自分の好みにあったモニターを選択できるなど、拡張性もまた魅力です。もちろん、DTMに加えて、ゲームなどをやりたい場合にもデスクトップがお勧めです。
パソコン中級者以上になりますが、故障時にパーツを交換できる利点もあります。交換できないのは、メーカー特有のパーツが使用されている場合だけですので、特にBTOパソコンなどは自前で対処していける点も強い売りになります。
DTMパソコンにデスクトップパソコンを選択するデメリットとは
DTMパソコンにデスクトップパソコンを中核にするデメリットは、以下のような内容があります。
- 設置場所をとる
- 持ち運べない
デスクトップパソコンは据え置きで場所を占有するのが問題点です。置く場所に困る方もいらっしゃると思います。モニター一体型やNUCのような省スペース型のパソコンもありますが、省スペース型は総じてパフォーマンスが劣ります。
DTMパソコンにタブレットを選択するメリット・デメリットとは
タブレットパソコンは、最近急速に売り上げを伸ばしており、こちらに注目の方も多いと思います。そこで、DTMパソコンにタブレットを選択するメリットとデメリットも考えてみます。まずはメリットです
- ノートパソコンを超える高い機動性
- タッチパネルで操作をする新しいインターフェース
タブレットはノートパソコン以上に高い機動性があり、電車やバスの中でさえも利用できる利点があります。加えて、常時電源を入れたままになりますから、オンとオフの切り替えが早いのも特徴です。
一方、タブレットを選択するデメリットです。
- そもそもソフトが無い
- 安価なタブレットはパフォーマンスが低い
作曲ソフトは増えつつあるものの、お手軽なアプリが多く、DAWに匹敵するものは少ないです。
加えて、iPadやSurface Proのように優れたパフォーマンスを持つタブレットから、いわゆる中華タブレットと呼ばれる中国製の安く低パフォーマンスのタブレットまでもが乱立しています。そのため、デスクトップやノート以上に、最初の商品選びが問われるのでは?と感じるところです。
ちなみに、最近Steinbergから、iPad向けにCubasisというDAWが発売されました。筆者も使用しているところを少し見せていただいたことがありますが、日常での使用からレコーディングに耐えうる優れたDAWであると感じました。これを考慮すると、2014年11月15日時点で、タブレットに最適なDAWの充実度合いを考えると、iPad一択になるのではないかと思います。
まとめ
DTMパソコン選びで、デスクトップ、ノート、タブレットのいずれかを選択するかをまとめました。簡単にまとめると以下のような関係になります。
機動性を求めるなら…:タブレット > ノートパソコン > デスクトップ
パフォーマンスを求めるなら…:タブレット < ノートパソコン < デスクトップ
ソフトの充実度合いを求めるなら…:タブレット < ノートパソコン = デスクトップ
DTM以外の用途にもよりますが、スタジオや大学に持ち出す宛てがあるのでしたらノートパソコンがお勧めです。自宅据え置きで使い込むのでしたら、デスクトップパソコンをお勧めします。もちろん、両者を揃える余力があれば、それも良いと思います。
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