一部のBTOメーカーは、「音楽制作向けモデル」と称するパソコンを販売しています。
DTM・音楽制作向けモデルは、最初から高性能なパーツで構成されており、そのままカスタマイズせずとも快適に運用可能です。
加えて、特定DAWの動作確認がされているのも、音楽制作向けモデルの大きな特徴です。
あなたが、「高性能のパソコンを安価に購入したいが、BTOでパーツを選ぶのは絶対無理!」とお考えでしたら、このようなパソコンを選ぶのもオススメです。
ここでは音楽制作向けモデルの例として、国内BTOメーカー首位級のドスパラが販売するクリエイターパソコン「Raytrekシリーズ」を紹介します。
約7万円台(2018年01月26日現在)からと安価なのも本機の魅力です。
Contents
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DTM・音楽制作向けモデル「Raytrek-DTM」シリーズとは
「DTM・音楽制作向けモデル」を選択する利点は、
- 既にある程度かカスタマイズされており、魅力的な性能が担保されている
- カスタマイズの必要性がないため、初めてのBTOパソコン選びでも選びやすい
といった点が挙げられます。
パソコンやBTOの購入方法に詳しくなくとも、購入しやすいパッケージなんです。
音楽制作に適した高い性能を基本とする
「Raytrek-DTM BM」は、72,980円(税別。2018年1月26日現在)という価格で、以下の性能を基本構成としています。
raytrek-DTM BM(公式サイト)- Windows 10
- CPU Core i5-6500(3.2GHz)
- RAM 8GB
- HDD 1TB×1台
- 2画面出力可
ライトユーザーをターゲットにしたこのパッケージは、このままDTMパソコンとして実用に耐える性能と、安価に抑えられた価格が大変魅力的です。
「Cubase」や「Studio One」など、代表的なDAWやVSTiの要求環境を上回るスペックを有しています。
「Raytrek-DTM」シリーズはこんな用途もOK
- Microsoft Officeなどを使ったレポート作成やエクセルの計算など
- ニコニコ動画やYoutubeなどの各種動画視聴
- TwitterやLINE、InstagramなどのSNSの利用
- (本格的ではない)写真編集
- 艦これなどの高い画像処理を求めない一般的なゲーム
「Raytrek-DTM」シリーズはこんな用途は難しい
- 3DのFPSと呼ばれるPCゲーム
- 高画質の動画編集
「Raytrek-DTM BM」シリーズにはグラフィックカードが付属しないため、販売モデルは映像処理に弱いのがデメリットです。
もしあなたがこれらに興味を持っているのでしたら、購入時にグラフィックカードも付けるよう、カスタマイズを行ってください。
DAWやソフトが動作確認済みであること
上述のメリットに加え、特定のソフトが動作確認されているのも、DTM・音楽制作向けモデルの特徴です。
「raytrek-DTM ABILITY Pro+VOCALOID動作確認済みモデル」では、国産のDAWである「ABILITY Pro」と、VOCALOID(おそらくInternet社製のボカロ)の動作が確認されています。
raytrek-DTM ABILITY Pro+VOCALOID動作確認済みモデル(公式サイト)
新しく購入したパソコンでDAWが動かない・・・ということは(筆者が知っている範囲で)聞いたことがありませんが、それでも販売元に「このソフトは動作しました」と表される安心感があります。
不足する機能はBTOパソコンとしてカスタマイズ
上述のとおり、DTM向けと表したDTMパソコンは、カスタマイズ無しに購入しても高いスペックを持ちます。
ですが、BTOパソコンとしてカスタマイズすることで、さらにあなただけの特別モデルに仕上げることが可能になります。
例えばHDDを2台(SSD × 1台 + HDD × 1台)にしてみる
例えば、筆者は作業効率向上を考えて、HDD×2台(もしくはSSD × 1台 + HDD × 1台)へのカスタマイズを行います。
このカスタマイズを行うと、OS(Windows)のインストールされたHDD(SSD)と、音源(ソフトシンセ等)や各種サンプルが保存されたHDDを分けることができるため、音源の読み込みがスムーズになり、より快適な動作を見込めるようになります。
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このカスタマイズは、Raytrek-DTMシリーズも可能です。
そこで、筆者なら以下の構成に変えたいと思います。
- Windows 10
- CPU Core i5
- RAM 8GB
- HDD 1TB→1TB×2台
- 2画面出力可
もう少し贅沢ができるなら、RAMを16GBに変更するのも1つの手です。
音楽制作におけるパソコンは、CPUもメモリもストレージ容量(HDDやSSDのこと)も性能が高いほうが満足度も高くなるからです。
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まとめ
- 音楽制作モデルのメリットは、最初からDTM用途に適した性能で販売されていること。また、ソフトの動作確認モデルもあり
- グラフィックカードを積まないモデルは動画編集や高画質のPCゲームに弱い。それ以外の日常的な用途には十分な性能
- 足りない性能は自分でカスタマイズして購入しよう。HDDの2台積み(もしくはSSD × 1台 + HDD × 1台)はオススメ
というわけで、DTM用途のパソコン選びに困ったら、チェックしてみてください。
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