「DTMを始めたいけど、DAWとか音源とか高いから買えない!全部お金をかけずにフリー(無料)でやりたい!なんとかならないの!?」そんな方もきっと多いはず。そこで、ここでは「できるだけ安く(なるべく無料で)できるだけ高品質な曲」を作るための手順を紹介します。
筆者も昔は、フリーのVSTi/VSTエフェクト探しにはまった時期がありました。一時期は、ほとんどフリーのVSTi/VSTエフェクトで曲を作っていました。今でも、愛用するフリーのプラグインがいくつかありますので、それらについても紹介します。
その昔(今から10年ぐらい前の昔)、安く高品質な曲作りというページを作っていたのですが、それをベースにしたリライト記事になります。
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DTMを始めるために必要なもの
DTM初心者のあなたが、今日これからDTMを始めようとしたら、必要なものは以下の通りです。
- Windows PC
- スピーカーやヘッドフォンなどの再生装置(PC内蔵でも音が出せればOK)
- フリーのE-mailアドレス
- 多少の英文読解力
PCとスピーカーは必須です。2014年現在でPCの最低動作環境は、低スペックパソコンでDTMをやるにはに記述した、2GHz以上のデュアルコアCPU、2GBのメモリ、そして20GB以上のHDD容量(+OSなどの容量)以上のスペックが理想的です。
スピーカーはパソコン内蔵でも良いですが、モノラルだったり音が悪かったりと制約は大きいです。外付けのステレオスピーカーかヘッドフォンをお勧めします。
E-mailアドレスは、ユーザー登録やダウンロードリンクを受け取るため際に必要になります。いわゆる捨てアドでも大丈夫です。
最後に、フリーのVSTi/VSTエフェクトは海外製が多いため、ある程度英語が理解できると良いです。「どこからダウンロードできるか」で十分ですが、マニュアルなどを読めると理解が深まります。
フリーで使えるDAWを探す
DAWとは、Digital Audio Workstationの略称で、ダウとかディーエーダブリューなどと呼ばれます。現在の楽曲制作において、このDAWと呼ばれるソフトを用いて曲作りをします。
フリーDAWの定番として、Podium FreeやMu.Lab Freeがあります。以前、筆者は前者のPodium Freeを試用したことがありますが、こちらはVSTなども使用していくことが出来る優れものです。
また、最各メーカーが出すDAWの機能制限版をフリー版として公開する事例もあります。その代表例が、Studio One Freeです。Studio One Freeは、VSTが使えないなどの機能制限はあるものの、内部にいくつかの音色が収録されていますので、とりあえず曲作りをしてみたい人にお勧めです。
- Podium Free シェアウェア版の数バージョン前を公開
- Mu.Lab Free シェアウェア版の機能限定版
- Studio One Free シェアウェア版の機能限定版
フリーで使えるVSTi/VSTエフェクトを探す
VST(Virtual Studio Technology)は、まるでプラグの抜き差しのように、簡単に楽曲に加えたり、外したりできるソフトシンセやエフェクトの規格です。総称してプラグインと呼ぶ場合もあります。
VSTには、音を出すVSTインストゥルメントと、音を加工するVSTエフェクトがあります。ここでは、慣例に従いVSTi/VSTエフェクトと表記します。
「VST フリー」で検索すれば、無料のVSTi/VSTエフェクトが大量に見つかります。これらを使うことで、あなたの曲を好きな音で鳴らしたり、自由に加工したりできるのです。
筆者おすすめのフリーVSTiとして、TyrellやU-NO-60をお勧めします(世の中にはSynth 1お勧め記事があふれているので、それ以外で)。特に前者のTyrellは、シェアウェアの音源と遜色の無い音色で、筆者も良く使っています。
また、Native Instrumentsや、UVI workstationのように、機能制限した自社製品をフリーで配布していますので、そのようなメーカー製音源の試用版を使ってみるのも一つの手です。
- Kontakt Player Komplete等で有名なメーカー
- UVI workstation 筆者愛用のソフトシンセメーカー
VSTエフェクトは、Variety of Soundがお勧めです。
- Variety of Sound KVRのコンテストに入賞しているVSTエフェクト多数
なお、DAWがVSTi/VSTエフェクト未対応なら、これらは使用できません。
フリーで使えるサウンドフォントを探す
サウンドフォントはE-MUが開発したサンプラーの規格で、「まるで文字フォントのように音色を差し替えよう」、という趣旨で作られています。多くは、1サウンドフォントのセットで1音色ですが、1サウンドフォントのセットで100音色を超えるようなものもあります。
フリーVSTiを検索して、「シンセサイザーの音色ばっかりでがっかり」と思っていませんか?そんなときはサウンドフォントを検索してみてください。また、サウンドフォントを使う際には、サウンドフォントを使用できるVSTiが必要になりますので、それを探してみてください。
と、書いてみましたものの、実はサウンドフォントは著作権的にグレーな扱いのものもあるので、筆者としてはあまりお勧めしていないものです。具体名でのお勧め品を挙げるのも無しにします。興味があったら探してみてください。
その他音ネタを探す
海外のサイトには、ユーザー登録者限定に音ネタを配布するウェブサイトも多数存在しています。今回、特に例は挙げませんが、もしお好みのサイトがあれば登録してみるのはいかがでしょうか。
登録の際には、E-mailアドレスやニックネームの入力を求められることが一般的です。捨てアドとして取得したE-mailアドレスを使うのがよいでしょう。当然、広告のメルマガ(英語)が届くことが予想されますので、公用のアドレスとは分けるのが良いです。
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まとめ
このように、無料で使用できるソフトをあれこれ探して環境を整えることで、まったくお金をかけずに曲を作る環境を作ることが出来ます。通常、無償のものは有償のものに比べ、操作面や音質面で劣ることが多々ありますが、時折優れた性能を持つソフトが隠れている場合もあります。そのようなソフトを選ぶことができれば、フリーの環境であっても高品位の曲を作成することが可能です。
なお、ここまで読んでいただきわかるかと思いますが、これらのソフトを探すには大変な労力を要します。とにかく環境を揃えるというだけでも、いくつかのサイトにアクセスし、ソフトをダウンロードする必要がありますので、手間がかかります。加えて、ダウンロードしたVSTi/VSTエフェクトがあまり有用ではなかった、ということも多々あります。
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