あなたの同人音楽CDを直接通販するために乗り越えること

あなたがもし、あなたの同人音楽CDを通信販売で売りたいと考えたら、どのようにしますか?

  • あなたが直接売る
  • どこかのショップに委託して売ってもらう

通常、同人音楽CDなどの頒布物を、秋葉原等に拠点をおく同人ショップに委託して販売するのが一般的です。

ただし、その様な店舗に販売を委託した場合、販売額に応じてマージンを取られることがほとんどです。

そのため、手数料分を考慮して通販時の価格を引き上げるか、利益が少なくなるのを我慢するか、のいずれかを選択することになります。

もし、あなたが直接通信販売を行えば、委託時の手数料よりも安くコストで販売できるかもしれません。

そこで、ここでは、あなたの作品を直接通信販売したいときに、考えるべき事柄を紹介します

なお、以降ではCD販売者を「あなた」、CD購入希望者を「ユーザー」と呼称します。

Contents

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直売はいろいろ考えることがあります

あなたが直接通信販売を行うために考えるべきことは以下のような事柄です。

  1. 保管場所
  2. 代金の受け渡し方法
  3. 商品の受け渡し方法
  4. 個人情報の取扱
  5. 法律的に考慮すべき点

CDの保管場所はどうするか

まず、作成した同人音楽CDの保管場所を考慮する必要があります。

例えば、毎回注文を受けた後に生産するのであれば、それほど保管場所を必要としませんが、M3等のイベントで販売し、その在庫を通信販売に切り替える場合には、在庫を保管する保管場所が必要です。

保管時には以下の点に気をつける必要があります。

  1. ゴミが混入しないか
  2. 汚れが付着しないか
  3. ケースが割れたり歪んだりしないか
  4. 不安定な場所で荷崩れしないか

自宅保管ですので、全てのことを考慮するのは難しいと思いますが、商品である以上はなるべく良い状態を保ったほうが良いと考えます。

特にホコリなどはどうしても避けられませんから、CDをビニールの袋に封入するなど、包装もしっかりしておいたほうが良いですよね。

代金受け渡し方法はどうするか

販売をする以上、ユーザーから同人音楽CDの代金を受け取る必要があります。その際に考えられる方法は以下の通りです。

  1. 銀行振り込み
  2. 現金書留
  3. 代金引換
  4. 手渡し
  5. 仮想通貨払い

この他、一般の通信販売ではクレジットカードでの売買もありますが、個人がそこまで準備を行うのは難しいことや、ユーザーがクレジットカードを保有していない場合もありますので、難易度が上がります。

そのため、手渡しを除くと、現実的に対処しやすい方法は上記4点です。

銀行振り込み

銀行振り込みでは、ユーザーがあなたの口座に代金を振り込んだのを確認して、あなたが発送処理を行うことになります(もしくは先にあなたが発送し、後日入金してもらう)。

このケースでは、あなたの銀行預金口座をユーザーに提示する必要があります

現金書留

現金書留の場合は、ユーザーがあなたの住所に現金書留を郵送し、それを受領後にあなたが発送処理を行うことになります(もしくは先にあなたが発送し、後日現金書留を郵送してもらう)。

そのため、こちらの方法ではあなたの住所を開示する必要があります

もともと直接通販の場合には、双方の住所が必要になりますから、銀行振り込みに比べると、開示される個人情報が1つ減りますね。

ただ、現金書留という制度自体がもう古いことから、あまり実用的ではないのではないか?と筆者は感じます。

代金引換

代金引換は、ある程度の取引量を持って契約を行うのが一般的で、個人が使うには難しい手段です。

ただし、日本郵便では個人が代金引換で荷物を発送できるサービスを行っていますので、代引きを利用するならばそちらを利用することになるかと思います。

代金引換 | 郵便局

この取引においては、通名などを使うことが出来ず、発送時に差出人の身分証明が必要となります

仮想通貨払い

最近登場した方法として、ビットコインやモナコインなどを利用した仮想通貨払いです。

仮想通貨はお互いのアドレスを知っていれば送金できますので、銀行口座などの個人情報などを交換することなく、お金を送金することが可能です。

問題としては、仮想通貨の送金にはタイムラグが生じることと、相場が一定ではないので、「いくら受け渡すべきか」を決めにくいことでしょうか。

商品受け渡し方法はどうするか

注文を受けて発送する場合、まず何らかの資材をもって梱包する必要があります。

現実的には、レターパックを利用するか、小型のダンボール箱を利用するかが考えられます。

レターパックを利用した場合

レターパックを用いて発送する場合、360円のレターパックライトと510円のレターパックプラスがあります。

前者は厚さ3cm以内で自宅ポスト投函、後者は厚さ3cm以上も可能で対面での受け渡し、という違いがあります。

レターパックの素材は単なる厚紙ですので、CDを発送するためには緩衝材で包装したほうが良いです。

小型のダンボールを利用した場合

一方、小型のダンボール箱を利用する場合、ダンボールや包装材に関わる費用を考慮する必要があります。

筆者の経験では、東急ハンズで購入した最小サイズのダンボールに包装材を用いて梱包した場合、1つの箱でおおよそ200円ほどの費用がかかりました。

さらには、それに加えて郵送の費用が発生しますので、レターパックに比べ割高になる可能性があります。

個人情報の取扱について

ここまでの流れで予想されていると思いますが、あなたの同人音楽CDを直接ユーザーに発送することで、少なくともあなたとユーザーの住所・氏名はお互いに認知することとなります

また、銀行振り込みでの代金受け渡しを行う場合には、あなたの銀行口座についてもユーザーが把握することとなります。

そのような通信販売での個人情報のやり取りや、取引途中でのトラブルを避けるため、法律で定められている事柄があります。

特定商取引法に基づく「住所・氏名・販売方法等」の表記の必要性

あなたが通信販売を行う場合、「特定商取引に関する法律」という法律に該当することになります。

特定商取引法ガイド

特定商取引法は、ユーザーが不当な損害を受けることが無いよう、また取引が適正で円滑に行われるように定められた法律で、具体的には、商品の引渡し時期、返品の可否やその条件などを明示することが定められています

同人音楽CDを販売しようとするあなたが注意すべき点は、特定商取引法で、販売者の氏名・住所公表義務が定められていることです。

そのため、あなたが継続的にCDを直接販売していく場合、たとえ事業者でなくとも必要な情報の表示を求められる可能性があります。

なお、この法律に該当するかどうかは、「あなたが営利の意思を持って継続的に取引を行っているかどうか」という点で判断されます。

筆者も氏名と住所の明示は行っていますが、さすがに住所の番地まで書くのはあれなので、今のところは市町村止まりですw

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まとめ

ここまで、あなたがあなたの同人音楽CDを直接通信販売するときに考えるべきことをまとめました。

このように、個人が直接通信販売を行うには手間がかかるため、興味本位で行うには少々ハードルが高いように感じます。

手数料はかかるものの、CDを委託して通販することもできますから、一度どちらが良いか考えてみると良いと思います。

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