iMac、iPad、iPhoneにApple WatchとApple製品にまみれて制作をしている、ひとりの人としてDTM環境を書いてみます。
こんにちは、タチやん(@mofday)と申します。
近年ではMacとWindowsとで「どちらがよりクリエイティブに向いているか」という差異もほとんどなくなってきたと思います。
ぼくがApple製品を利用しているのも「iPhoneなどの端末に慣れきってしまってAndroidに移行できない」「そのiPhone端末とiMacの連携がとても便利」という点が多くてこの環境に行き着いたところもあります。
前置きはここまでにしておいて、ぼくの楽曲制作環境を晒してみます。
Contents
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制作環境について
PCとそのスペック
- iMac (27-inch, Late 2013)
- 3.2GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ
- メモリ:8GB
- HDD容量:1TB
サブモニター
- Cintiq 12wx dtz-1200w(液晶タブレットです)
メインDAW
- Logic Pro X
メイン使用音源
・Logic Pro X付属の音源
・KOMPLETE 11 ULTIMATE
・VOCALOID4 結月ゆかり(エディターは巡音ルカV4Xに付いているピアプロスタジオを使用)
サブ・スケッチ利用
・iOS版KORG Gadget
・Cubasis2(iPadアプリのDAW)
・サブ機であるWindowsノートPCのDomino(フリーのMIDIシーケンサ)
作っている曲はこんなカンジです。
渋谷系の香りもするシティポップなハウスナンバー。
ダンサンブルとエピック的要素を融合したロックポップ。
この2曲はほぼLogic Pro X内蔵音源とKOMPLETE 11 ULTIMATEについているKONTAKTを使用して制作しました。
DAWや音源について語ります
使用DAW「Logic Pro X」に関してはどうなの?
とても扱いやすいです。
Logicは時折「自由度が高くて使いこなすのは大変だ」とも言われますが、それなら「今の自分の技術に見合った機能だけ使えばいい」というスタンスで使っています。
midi設定の制御機能や、内蔵音源の強力なソフトウェアシンセサイザー「Alchemy」、特定のジャンルに合ったビートメイキングを自動で作ってくれる上にmidiとして書き出せる「Drummer」など、魅力的な機能が付属しています。
使っている音源について
主に使っている音源は、上述のLogic Pro X付属の音源とKOMPLETE 11 ULTIMATEです。
Logic Pro X内蔵音源が優秀
Logicの内蔵音源でもなかなかバカにできない優秀な音色がいくつもありますし、中でもAlchemyシンセのプリセットにはお世話になっています。
そのうちプリセットからパラメーターを弄って、自分の色を出せるようにシンセの音作りの勉強もしたいところですがまぁそれは置いといて。
定番的な音源である「KOMPLETE 11 ULTIMATE」
KOMPLETE 11 ULTIMATEは定価で10万円以上するものの、様々な音源やエフェクトが同梱された、巨大なライブラリーです。
より、安価なモデルとして、音源とエフェクトが厳選されたKOMPLETE 11(約5万円)も販売されています。
高額なので、無理してこれを、ましてやULTIMATE版を買う必要もありません。代わりに「今後、有料音源を追加する予定がある」方が持っていて損がないと断言できるのがKONTAKT(KOMPLETEに同梱)です。
現在販売されている有料音源の中にはKONTAKTで動くという前提のモノも多く出回っています(「Sensual Sax for Kontakt」「Junk Guitar」「KMG7 Advanced」「Let’s Go To HOLLYWOOD」etc…)。
フリーのKONTAKT音源や、KONTAKT PLAYERという無償でどうにかする手段もいくらかありますが、KONTAKT PLAYERでは使用制限が設けられていたりするので、手堅く行くならKONTAKTだけでも入手しておいたほうがいいでしょう。
サブスケッチで利用している「KORG Gadget」「Domino」
サブ・スケッチで使っているKORG GadgetやDominoはそれぞれ目的が違います。
KORG Gadgetはそもそもの出音が良い上に、操作性もスマートフォン上で扱う上でかなり良いので、これだけで完結して作った曲もいくつかあります。
midiも書き出せるのでもちろんスケッチとしても使えますが、せっかく音色がいいので使わない手はないなと思う場面もしばしばです。
Dominoは単なるMIDIシーケンサーで、繋げるハードMID音源(Roland SC-D70)もあるのですが、基本はWindowsの内蔵音源であるMSGSでスケッチしています。
スケール・コードの表示機能や、他のパートを表示するオニオンスキン機能が他のDAWと比べて圧倒的に使いやすいので、曲の基礎となる部分を作るのには未だにこれに頼る場合もあるくらいです。
MSGSの問題点である音色や出音のモタつきに関しては目をつぶっていますが……
このPCスペックでDTMってつらくない?
正直言うと、つらいです。
特にメモリ8GBというのが足を引っ張っているカンジがとても強いです。
というのもメモリを食う音源を使う頻度(だいたいKOMPLETE 11 ULTIMATEのせい)が高まってきたからなんですけどね。
オーケストラ系音源をはじめとする大容量音源をどうしても使わざるを得ないジャンルや、重たいソフトシンセの音色をたくさん使うようなジャンルの曲を作りたいならば、どうしてもメモリだけは増やしておかなければいけないでしょう。
そうでないにしろ、メモリは16GBくらい積んでおけばわりと安心して作業を進められるかと思います。
「DTMにはこれくらいは欲しい!」と筆者が思うPCスペック
これらを踏まえて、筆者が今後欲しいと思うDTMにおけるPCスペックを述べてみます。
- CPU Core i5以上のもの
- メモリ16GB以上
また、あると便利なものとして、
- サブモニター(部屋の環境に合わせてではありますが、21インチ程度のものがあると便利です)
他にも動画制作やグラフィック関係を扱うのであればグラフィックボードについてもこだわるべきですが、本稿ではあくまでDTMのみ扱うものとしてここでは触れません。
また、記憶媒体としてのHDDとシステムドライブとしてのSSDの導入も考慮しておくべきでしょう。
筆者が今後導入するなら、どんなPC?
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2017)を導入しようと考えています。
まず前提として扱い慣れているLogicが使えること、そして前述した必須条件のスペックを満たしているので。
LogicがMac OS専用であるため、ある意味では選択肢が1本しかないとも言えますが……
MacにはBootCampやVMware Fusionといった「Windows OSの仮想環境を作れる」ソフトウェアもありますので、どうしてもWindowsの環境が必要になったらお金の力で導入することもできますし。
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まとめ
筋金入りに近くなってきたマカーによる、DTM環境についてのお話でした。参考になりましたら幸いです。
ぼく自身がMac環境にどっぷりなので、この手の話もそっち方面にしか向けないのが多数はであるWindows派の話(とソフト)についていけないという弱みに直結してしまうのですが、家電としての扱いやすさがどうしてもApple製品に馴染みが深くなってしまったので、いっそのこと尖らせて進んだほうがいいかなと思っています。
MacだとWindowsみたいな自由度は低いと思いますが「自分のやりたいこと」にたどり着けるスピードに関してはピカイチだと思っています。
ただ、Windowsのような自由度の高さはデフォルトだとそんなにないですし、なんだかんだ少数派のとる選択だと思います。
多数派のユーザーコミュニティーで情報交換をしながら実力をつけていきたい人はWindowsのBTOパソコンを購入する、普段から色々とクリエイティブ・アーティスティックなことをやっている、もしくは制作に迷いたくない・iPhoneやiPadユーザーならMacというように、あなたのスタイルに合わせた選択を考えてみましょう。
蛇足ですが
もしあなたがDTMを始めて、作品を作り上げましたら是非ご一報ください。
あなたの作品を紹介するお手伝いをさせていただきます。
ぼくは「アマチュア・同人・インディーズ音楽レビュー・エンターテイメント企画『R3Magazine』」を主催しており、アマチュア音楽作品の紹介をしたり、音楽活動をするにあたって役に立つような情報を発信しております。
アマチュア・同人・インディーズ音楽レビュー・エンターテイメント企画『R3Magazine』
筆者について
2012年頃から音楽的な素養が全く無い状態からDTMを始める。それから少ししたくらいにアナログでのイラストを描くことも始める。 だいたい下手の横好きを自覚しながら、やたらめったに様々な創作分野・ジャンルを渡り歩き続けています。最近は文房具にお熱。
運営している個人ブログ『夕立ノート』では、わりとピーキーで辛辣なことも書きますので、そちらの記事はあくまで一個人の考え方として捉えてください。
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