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近未来的音楽素材屋3104式 > DTM用パソコンの選び方 > DTMパソコン購入時に考慮したい有名VSTiの動作環境

DTMパソコン購入時に考慮したい有名VSTiの動作環境

DTMパソコンを選択する際に重要な点は、使用したいVSTiの動作環境。そこで、本ページは著名なVSTiの動作環境についてまとめました。極めて高いスペックを要求するのは、D16 Groupが開発したLuSH-101というSH-101クローン。なんと、推奨要求CPUはCore i7の3.7GHzです。

挙げたソフトシンセの例には少々偏りもありますが、それらを踏まえ「Core i5 or i7 3GHz以上、8GB以上メモリ、そして1TBのHDDが2台以上」という環境を、筆者はおすすめします。この環境でしたら、ここで挙げたソフトシンセを含め、現行でほぼ全ての音源を快適に使用していけると筆者は考えています。

スペックについては、あくまで筆者見解ですので、その点は参考程度にお願いします。

改定履歴

  1. 2014/11/14 新規作成

目次

  1. はじめに
  2. Native Instruments KOMPLETE 10
  3. UVI UVI Workstation
  4. Arturia V COLLECTION 3
  5. D16 Group LuSH-101
  6. EASTWEST QUANTUM LEAP Symphonic Orchestra
  7. Waves Silver
  8. 結果的にどの程度のスペックが必要なの?
  9. まとめ
  10. 関連項目

はじめに

DTMパソコンを購入するときに考慮したいのが、現在使用している、もしくはこれから使用する予定のVSTiやVSTエフェクトの動作環境です。ものによっては、DAW以上に高いレベルの環境を要するソフトもあります。そこで本ページでは、主要なVSTi/VSTエフェクトの動作環境をまとめ、2014年現在でおおよそどの程度のパソコン環境を用意すればよいのかをまとめました。

注意いただきたい点として、要求スペックに対する見解はあくまで筆者見解であり、見解通りにしていただくことで動作を保証するものではありません。環境次第や、挿しているソフトシンセ・エフェクト数次第では、動作が緩慢になったり、処理落ちしたりする可能性も考えられます。あくまで目安としてご覧ください。

動作環境としてリスト表示しているものは、2014年11月14日現在で、筆者が各メーカーサイトから収集したものです。

Native Instruments KOMPLETE 10

ご存知、NI社のKOMPLETE 10は、KontaktやReactorをはじめ、様々なソフトシンセ等が収録されたモンスター音源です。DVDのインストーラが13枚もあるなど他に類を見ないボリュームとなっています。

このKOMPLETE 10の動作環境は下記です。

  1. CPU:Intel Core 2 Duo または AMD Athlon 64 X2
  2. メモリ:4GB(6GBを推奨)
  3. HDD:100GB以上の空きスペース(完全インストール時)

KOMPLETE 10とはパッケージ名であり、実際には要求スペックの異なる様々なソフトが収録されています。収録音源のうち、半分程度はサンプルベースの音源ですので、メモリと高速なHDDを用意したほうが良いと考えられます。

UVI UVI Workstation

UVI Workstationは、UVI社が開発する各種音源を動かす為のソフトウェアインストゥルメントです。UVI社で販売するPlugsound ProやVintage Vaultなどは、全てUVI Workstationへの追加音源という扱いになります。なお、今回UVI Workstationを加えたのは、私の趣味です。

このUVI Workstationの動作環境は下記です。

  1. CPU:Core Duo 以上のプロセッサー
  2. メモリ:2GB以上
  3. HDD:7200回転以上のHDDまたはSSD(容量は追加するライブラリ次第)
  4. USB:要USBドングルキー

こちらも基本的にサンプルベースの音源集であり、CPUのパワー以上にメモリやHDD(SSD)の性能が要求されます。音源ライブラリは1つ数GB程度のサイズで、他社の音源に比べると比較的サイズが小さいのが特徴です。ですが、同社の音源を多数揃える場合には、やはり容量にも気を配る必要があります。

なお、オーソライズにはいくつかの手段があり、USBドングルを使用することも可能になっています。その場合には、USBコネクタを一つ利用することになります。

Arturia V COLLECTION 3

Arturia社が販売するV COLLECTION 3は、これまで同社が販売してきた各種クローン系ソフトシンセをパッケージ化したものです。収録内容としてMINI VやMODULAR V、PROPHET Vなどが挙げられます。

このV COLLECTION 3の動作環境は下記です。

  1. CPU:2GHzマルチコアプロセッサー
  2. メモリ:2GB
  3. HDD:4GB以上の空きスペース

V COLLECTION 3はリアルタイムに音声を合成するソフトシンセですので、どちらかというとCPUの処理性能を気にする必要があると考えられます。しかしながら、もう息の長いソフトシンセですので、最近のCPUなら十分に処理できるものと予想されます。

D16 Group LuSH-101

一時期動作の重いことで話題になったD16 GroupのLuSH-101。詳しい方は製品名でわかりますように、ローランドがかつて販売していたSH-101というシンセサイザーを模して作られたクローンシンセです。もちろん、実機に比べ大幅な機能拡張が行われており、現在の音楽制作に適した音源になっています。

このLuSH-101の動作環境は下記です。

  1. CPU:2.8Ghz with SSE (Core i7 3.7GHzを推奨)
  2. メモリ:1GB (1.5GB推奨)
  3. HDD:記載なし

なぜここまで高い環境を要求するのかはわかりませんが、CPUに高い負荷がかかるソフトシンセのようです。推奨環境を満たすには、Core i7の上位版を選ぶしかありません。例え、推奨環境未満のCPUであっても、Core i3やi5の上位版が選択肢になります。

なお、SSE命令については、現行CPUはサポートしていますので、特に考慮する必要はありません。

EASTWEST QUANTUM LEAP Symphonic Orchestra

EASTWEST社の音源からは、オーケストラ系音源が多数収録されたQUANTUM LEAP Symphonic Orchestraを選んでみました。ライトユーザー向けのSilverから、本格派のPlatinum Plusまでの4つのパッケージがあります。後者ほど収録音色数は多くなります。

このQUANTUM LEAP Symphonic Orchestraの動作環境は下記です。なお、今回は最上位のPlatinum Plusを基準にします。

  1. CPU:Pentium 4 3.0GHz (Intel または AMD Quad Core 2.0GHzを推奨)
  2. メモリ:2GB以上(4GB以上推奨)
  3. HDD:記載なし(ただし、Platinum Plusのサンプル容量は194GB)
  4. USB:要USBドングルキー

最低動作環境はPentium 4となっていますが、さすがにその環境で使っていくのは難しいと思います(仮にSymphonic Orchestraが動いても、DAW一式で考えると動作困難と予想)。少なくとも2コア以上、基本的には推奨環境である4コアの環境で使うのが良いと考えられます。

本音源はサンプルベースの音源ですので、メモリやHDDの性能が要求されます。また、サンプルの必要容量自体がとても大きい為、十分に大きさのハードディスクを用意すべきです。

オーソライズにiLokを使用しますので、USBポートが1つ必要です。

Waves Silver

最後は、VSTエフェクトの例として比較的手の出しやすいWaves Silverを挙げたいと思います。セール時期などに購入すれば安価に購入できるエフェクトで、L1マキシマイザーが付属するパッケージです。

このSilverの動作環境は下記です。

  1. CPU:Intel Core 2 Duo 2GHz
  2. メモリ:4GB
  3. HDD:記載なし
  4. USB:要USBドングルキー

リアルタイムにエフェクト処理を行うソフトですから、CPUパワーにある程度余力があったほうが良いと思います。現在ならばCore i3以上を選択しておけば十分使用していけると思います。

オーソライズ情報をUSBに保存する場合には、USBコネクタが必要です。

結果的にどの程度のスペックが必要なの?

以上の情報をまとめると、おおよそ「2GHz以上のデュアルコアCPU、4GBのメモリ、そして200GB以上のHDD容量」が平均的なVSTの最低環境になりそうです。

考慮していただきたい点として、上記ソフトシンセは、DAWやその他のVSTと同時に動くため、「必要動作環境」というカタログスペック以上の環境を見積もったほうが良いです。アバウトに考えると「Core i3以上、8GBのメモリ、そして1TBのHDDが1台以上」以上の環境はあったほうが良いかもしれません(数値に明確な根拠なく、私がキリのいい値をアバウトに決めましたので参考程度に)。このあたりを最低水準としてお考えください。

さらに、DTM用途のパソコンスペックについて考えるにも記載しましたが、快適さを得るために「Core i5 or i7 3GHz以上、8GB以上メモリ、そして1TBのHDDが2台以上」という環境をお勧めします。各ソフトシンセの動作環境をはるかに上回るスペックですので、LuSH-101のような曲者でもない限り、まず間違いなく快適に動かせると思います。

なお、QUANTUM LEAP Symphonic Orchestraのような、大容量のライブラリ音源を主力に据える場合には、8GB以上のメモリと2台以上のHDDを強くお勧めします。特にHDDが2台以上の場合、OS用のHDDと音源ライブラリ用のHDDに分けて保存できるのが強みです。さらに、音源ロード時には、音源ライブラリ用のHDDを占有して使用できますので、OSの読み込みとバッティングすることもなく、とても快適になると思います。

まとめ

いろいろ、偏りがありますがいくつかのソフトシンセの動作環境と、それらを快適に動かす為の環境をご紹介しました。繰り返しになりますが、様々なソフトシンセを快適に動かす為には、Core i5 or i7 3GHz以上、8GB以上メモリ、そして1TBのHDDが2台以上という環境を、筆者はおすすめします。

このような環境を構築する最良の方法は、BTOでパソコンを購入することです。特に1TBのHDDを2台搭載する構成は、国内主要メーカーのパソコンではまず購入できません。ので、上記を参考にDTMパソコンを選定される際には、ぜひBTOパソコンも検討してみてください。BTOなら、Core i7機を10万以下の価格で購入することも可能です。

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