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HDDやSSDとDTMの気になる関係

HDDやSSDなどの特徴や機能と、DAWやVSTがどのように関係するかという点からご紹介します。ベストバイは、OS用にSSDを使いデータ用にHDDを使うという2台構成です。

改定履歴

  1. 2014/11/27 新規作成

目次

  1. はじめに
  2. そもそもHDDとは?
  3. そもそもSSDとは?
  4. DTM用途にはHDDとSSDのどちらを選ぶべき?
  5. おすすめはOS用にSSDを使いデータ用にHDDを使う
  6. HDDを選ぶときは7200回転以上をおすすめ
  7. 音源ライブラリをSSDに保存するとどうなる?
  8. 関連項目

はじめに

HDD

DTM用パソコンを組むに当たって、HDDを選択すべきか、SSDを選択すべきか、などDAWや音源とHDD・SSDとの関係をご紹介します。

なお、ここではHDDとSSDとの総称を「ストレージ」と呼称します。ストレージとはデータを記憶する場所のことを示します。

また、アクセス速度という言葉を利用します。アクセス速度とは、ストレージからデータ読み出しと書き出しの速さを示します。

そもそもHDDとは?

HDDとはハードディスクドライブの略称で、古くからパソコンのデータ記憶装置として使用されてきました。その仕組みは、密閉された金属製容器の内部に、「プラッタ」と呼ばれる円盤状の回転体が1~4枚程度封入されています。プラッタ表面には磁性体が塗られており、ここにデータが記録されます(磁性体を利用することから、「磁気ディスク」と呼ばれたりもします)。

私たちがパソコンを利用しているとき、このプラッタは絶えず回転しています。ソフトの指示によって磁性体に記録された特定のデータにアクセスするとき、データを読み出す「ヘッド」と呼ばれる装置が、データが記録された部分までプラッタ上を移動します。そして、そこからデータを読み出したり書き込んだりします。

なお、動作中のプラッタとヘッドの間には数ナノメートル(!)というわずかな隙間があります。このため、落下などの衝撃で、ヘッドがプラッタに接触すると、プラッタ表面が傷つきデータが読み出せなくなる可能性があります。パソコンに衝撃を与えてはいけない理由の1つは、このようなハードディスクの精密さに理由があります。

その他、HDDには物理的に動作する部分が多い為、使用していると自然に磨耗してきます。HDDが「消耗品」と呼ばれるのはこのためです。

そもそもSSDとは?

2010年代に入り、SSD(ソリッドステートドライブ)と呼ばれるストレージが普及してきました。SSDは、いわゆるUSBメモリのようなフラッシュメモリを記憶装置として利用するものです。

SSDの利点は、HDDのような物理動作を伴わないため、衝撃に強い点です。また、SSDはHDDに比べて優れたアクセス速度を示しますので、パソコンの起動など、全体的に動作が機敏になる利点があります。

欠点は、HDDに比べるとまだまだ高価で、同価格帯のHDDに比べて保存容量も少ないことです。例えば、1万円でストレージを選択する場合、SSDは128~240GB程度の容量を持つ商品を選択できます(2014年11月現在)。一方、HDDは1TB(1024GB)を超えるものも選択できます。

なお、SSDが普及し始めたころは、フラッシュメモリの特性上「寿命が短い」ことも欠点でした。しかしながら、近年はハードとソフトの両面から改良が進められてきたため、あまり気にする必要はなくなってきています。SSDの寿命については、筆者がSSDを導入していないことと、検証サイトが多数ありますので、詳細はそちらをご覧ください。

DTM用途にはHDDとSSDのどちらを選ぶべき?

HDDを選択するかSSDを選択するかは、あなたの予算や音楽スタイルに大きく依存します。まず、なるべく安価に抑えたいのでしたら、必然的にHDDになります。一方で、アクセス速度を高めて作業効率を追求するのでしたら、SSDを選択するのも良いと思います。

注意点として、どのくらい音源ライブラリに容量を割り当てるか、です。もしあなたが、EastWestやSpectrasonicsなどが販売している、ライブラリファイルに数100GBも要する音源を使用するのでしたら、SSDだけでは容量不足に陥る可能性があります。ので、少なくとも1台はHDDを選択することをお勧めいたします。

お勧めは後述するSSD+HDDの構成です。なお、筆者は予算の都合や保存するデータの量から、HDD+HDDの体制で構成しています。

おすすめはOS用にSSDを使いデータ用にHDDを使う

DTM用途に限らず、ストレージを2台搭載できる場合、Cドライブ(OS)をSSDにして、Dドライブ(データ)をHDDにすることが推奨されています。なぜなら、OSは頻繁にストレージにアクセスしますので、アクセス速度が速いほうが動作が機敏になるからです。また、DドライブにHDDを割り当てることで、データファイルが肥大化しても容量不足の心配をせずにすむからです。

この構成はDTM用途でももちろんおすすめです。OSはSSD(Cドライブ)、音源ライブラリやプロジェクトファイルなどは大容量のHDD(Dドライブ)に保存することで、たくさんの音源ライブラリを保存しても、容量を気にする必要がなくなります。

HDDを選ぶときは7200回転以上をおすすめ

そもそもHDDとは?で触れたプラッタの回転速度は、遅いものから早いものまでいくつか種類があります。市場でよく流通しているのは5400回転と7200回転です。このほか、10000回転や15000回転というものもあります。回転数以外の全ての条件が同一の場合、回転数の高いほうがアクセス速度が速くなります

DTM用途でHDDを選択する場合は7200回転以上をお勧めします。理由は、7200回転以上のHDDを推奨するDAWやVSTがあるからです。例えば、Kontaktも最良のパフォーマンスを得るために、7200回転以上のHDDを推奨との記述があります。

一方、5400回転のHDDは静音性や消費電力に優れるため、特にノートパソコンで採用されることが多々あります。

なお、この回転数とは1分間の回転数を示しています。1分間に7200回も回る円盤があり、その数ナノメートル上方にヘッドが浮いている・・・と考えると、HDDってとてもすごいって思いませんか?

音源ライブラリをSSDに保存するとどうなる?

音源ライブラリをSSDに保存することで、ライブラリの読み込み時間を短縮することが可能です。加えて、ストレージから常時音色をロードしながら再生する音源では、再生中にもそのメリットを享受できます。

一方、ストレージから読み込んだ音色をメモリ上に保持する音源では、SSDの高速アクセスというメリットをあまり享受できません。メモリ上にデータを置いてしまえば、SSDにアクセスする必要がなくなるからです。

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