音楽素材屋はなぜそのDTMパソコンを選んだのか

このページでは、筆者がTSUKUMOのBTOパソコン「AeroSlim」をカスタマイズし、DTMに最適な1台を組み上げるまでに考えたことや体験談をご紹介します。パソコンは決して安い買い物ではないので、良いものを選びたいですよね。筆者の経験がお役に立ちましたら大変幸いです。

使用感については、ツクモのBTOパソコン「Aeroslim」をDTM用途に使ってみてでご紹介しています。こちらは購入前のあれこれです。

Contents

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はじめに

TSUKUMOが販売するBTOパソコン「eX.computer」シリーズより、「AeroSlim」を選択し購入に至った経緯をご紹介します。

DTM用途のパソコンを選んでいるが、どのメーカーが良いのかわからない。ネットでBTOパソコン買えって書いてるけど、実際のところどうなの?っと思われている方は多いと思います。私も、「BTOってどうなんだろう?」「買って大丈夫かな?」と毎日思っていました。そこで、ここでは、筆者が実際にBTOパソコンを購入にいたるまでの経緯をご紹介します。

BTOパソコンについての詳細はBTOパソコンとは?どんな特徴があるの?をご覧ください。

DTMに最適なパソコン構成とは

筆者が考えるDTMに最適な構成とは、主に以下の点があります。

  1. とにかく早いCPU…重いソフトシンセもさくさく動きます
  2. とにかく大量のメモリ…大容量の音ネタも大量に読み込めます
  3. OS用とデータ用の2台のストレージ…音ネタをストリームで読み出してもさくさく読めます

この点を確保できれば、グラフィック関係や電源回りは標準構成でも良いと考えました。具体的な数値目標に置き換えたのが下記です。

  1. CPU…最低でも3GHz以上(2.9と3.0では感じるものが違います)
  2. メモリ…最低でも8GB以上(それまで4GBでもっさり感を感じていたので、なら倍にしてやろうと考えました)
  3. HDD…最低でも2台

あとは予算が許すまで性能を高めようと考えました。

お悩みはSytrusが動かない!BFDecoが音切れするなど

もともと筆者は、ハード音源主体に曲を作っていた時代もありましたが、会社勤めをして時間が取れなくなってきたため、ハードで音作りをするより、ソフトシンセメインで曲を作ることが増えてきました。筆者はFLStudioを利用し、SuperSawを使ったトランスなどを好んで作る傾向にあります。そのため、おおよそSytrusを複数利用することが多かったのですが、自作のパッド系音色などを扱うと早々にCPUメーターが振り切れました。

また、音楽素材屋としてゲーム向けの音楽も多々作ります。そのときにはBFDecoやKontakt Playerなどの音源を使用します。このときに、メモリ容量やロードの遅さから音切れや、読み込み時の待ち時間が長いなど、ストレスがたまることもありました。

そのパートだけオーディオトラックにレンダリングしてしまえばいいのですが、そうすると今度は音色の編集ができなくなります。ので、細かい微調整をするために、そのパート分だけ別のファイルに用意するなど、手間のかかる作業をしていました。

ソフトにもよりますが、Sytrusと当時販売されていたVSTiを5~6個走らせるとどこかに負荷がかかっていたため、よほど手を抜いた曲でなければ、負荷の低減のためだけの作業が発生していました。

DTM用途でBTOパソコンを選んだ理由

DTMに最適なパソコン構成とはで示した構成を実現できる、最適の選択がBTOパソコンだったからです。

国内主要メーカー製パソコンは20万円を超える物が多く、大変高価です。しかも、HDD2台搭載するパソコンは、メーカー製パソコンでは皆無です。そのため、専用のDTMパソコンを手に入れたいと思ったら、10万円程度で目的の構成が選択できるBTOを選ぶのが懸命な判断です。 もちろん、自作が出来ればもう少し安上がりですが、自作経験が無かったためBTOが選択肢になりました。

DTMパソコンに譲れない点は3点ありました

購入に際して、譲れなかった点は下記3点です。

  1. 自作は出来ないが、高性能のCPU、メモリ、2台のHDDという構成にカスタマイズしたい
  2. メーカー製PCのプリインストールソフトは絶対に不要!!
  3. あまり場所をとらないケースが良い

性能面に関しては、前章で述べたとおりです。1台目所有時、メーカー製PCのプリインストールソフトを使ったことがありませんでした。そのため今後も使うことが無いと考え、それらが大量にインストールされているパソコンは極力避けようと思いました(予算の都合上、国内主要メーカー製には手が届かないという事情もありました)。

また、上述の通り、DTMパソコンに適した構成を組むという目的と、組立はプロに任せたほうが良いと考え、BTOが選択肢になりました。

最後に、当時ワンルーム5.5畳という部屋に住んでいましたので、グラフィック機能はオンボでもかまわないので、省スペースのスリムケースが良いと考えました。以上3点より、「スリムケースのBTOパソコン」を購入することに決めました。

AeroSlim購入の決め手は5点あります

この時点での不安事項は下記です。

  1. 購入したパソコンが初期不良無く動くか
  2. BTOのメーカーを利用したことが無いこと

前者は、BTOパソコンとは?どんな特徴があるの?にも記載しましたが、パソコンは消耗品で当たり外れがあるものですので、割り切りました。そもそも、購入後すぐに壊れるようなら、初期不良と返して修理してもらえば良いわけですから。

後者は、「このショップは大丈夫かな?」という初めてのショップを使う不安です。使ったことの無いショップへ個人情報を渡すのは抵抗を感じるものです。これについては、(筆者の感覚ですが)某掲示板サイトで、数あるBTOメーカーの中でも特に評判の良いショップであると判断したのが決め手になりました。

それらを踏まえ、AeroSlim購入の決め手は下記5点です。

  1. 10万円以下という希望の価格帯で希望のスペックを実現できた
  2. 実機をヤマダ電機の実店舗で確認できた
  3. ヤマダ電機傘下でPCショップとしても有名なTSUKUMOなら、通販のリスクも小さい
  4. 筆者はTSUKUMOに対するネットの口コミ評価は良いと判断した
  5. 選択可能なパーツ数が限定されていて、BTOに不慣れでも買いやすかった

購入に際しては、ヤマダ電機○袋店で実機確認を1度行っています。おおよそ大きさや外観について確認しましたので、届く前にある程度イメージが出来たのもよかったです。

筆者が購入した構成

下記の構成で購入しました。

  • eX.computer AeroSlim
  • OS Windows 7 Professional 64bit
  • CPU Core i7-3770
  • RAM 16GB
  • HDD 1TB×2(OS用、音源ライブラリ/楽曲ファイル保存用)
  • VGA オンボード
  • 5年延長保証

約9万円での構成です(同様の構成を2014年現在で組むと約12万になります)。TSUKUMOのBTOパソコンは、パーツの選択肢が厳選されており、パーツを選びが簡単なので、BTO初心者が特に利用しやすいショップです。また、組み合わせが少ないので、おおよその組み合わせで販売実績があると想定されるため、パーツ間の相性不良も出にくいと予想されます。

実際に購入してみて

購入での取引や納入は遅延無く行われました。その後、2年間1度もトラブル無く動いていますので、サポートの利用経験はありません。購入時に3000ポイント(3000円分)つきましたので、後日セキュリティーソフトを半値程度でお得に購入できました。

現在の用途は、DTM、株式投資やFXでのチャート表示、Canvas 14を用いた軽めの画像処理、VMwarePlayerを用いた仮想マシン運用とVisual Studio 2012を用いたプログラミングです。上述のSytrusやBFDecoなどの問題は解消し、オーディオトラックに書き出さずとも全てリアルタイムで演奏できました。さらに、後発の重いVSTiを同時に走らせても処理落ちがなくなりました。エフェクトの使い方もいろいろ試せるようになったので、曲作りで新しいことが試せるようになっています。

また、HDD2台体制のおかげで、パソコン起動後からデータにさくさくアクセスできるようになりました。加えて、VSTiのライブラリファイルをOSドライブと分けているため、読み込み時のもたつきなどが発生しないほか、HDD故障時のリスク分散にも役立っています。

細かい点ですが、ケース外見がゴテゴテしていないのも良かったです。特に、自作向けパソコンケースは自己主張するケースが多いので、そういうケースはちょっと・・・と考えていたのです。

まとめ

筆者がAeroSlimを購入するまでの情報などをまとめてみました。パソコンを買うときは、いろいろドキドキしつつショップのサイトを眺めたりするもの。その中で一番惹かれたのが、TSUKUMOのBTOパソコンでした。

TSUKUMOのBTOパソコンはヤマダ電機(全店舗で展示しているかは不明)で展示をしています。実物を見たい場合には実店舗に足を運ぶのも良いと思います。また、購入前の電話相談なども行っていますので、サポート等の不安点を聞いてみるのもよいと思います。

期間限定のキャンペーンも時々行っていますので、詳細はTSUKUMOのウェブサイトをチェックしてみてください!

こちらからTSUKUMOのAeroSlimを確認できます(本サイトを離れます)

本記事の続編はツクモのBTOパソコン「Aeroslim」をDTM用途に使ってみてです。 また、TSUKUMOのBTOパソコン購入前後に関する不安がございましたら、TSUKUMOにおける購入前の機種選択や初期不良時の対応方法についてもあわせてご覧ください。

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